今日のニュース

「おれおれ」の記事を取り上げるのはこれで2回目。
実は先日、私の知り合い2家族も、このような電話を受けて
いた話を聞き、これはまったく他人事ではないと思い、また
取り上げた次第。
両家とも、電話を受けてすぐは、娘(と息子)が本当に事件に
巻き込まれたと信じ込み、「おれおれ」だとは露も疑わなかっ
たとのことである。
電話を受けた方(母親)は、非常に聡明で落ち着きもあり、
とてもパニックに陥るようには見えないお人。
そんな人でも、「おかあさ〜ん」と泣きじゃくるだけの演技を、
本当と思い、とりあえず要求金額を用意までしてしまったと
いうのだ。
あまり娘がメソメソするので、彼女に一喝しようと、何度も
相手に電話する過程で、「はて」と思い、警察に連絡した
という。
もうひと家族も、幸い振り込むには至らなかったとのこと。
災害に関する心構えと同様、こういった犯罪被害は、よもや
自分には、という気持ちが働いてしまうのだろう。
そして、子供や家族を想う親の気持ちは、理性に優先する
のもまた人間。
そのような「人として当然の気持ち」に付け入ろうとする詐欺
行為は本当に許せない。
しかも、手口はドンドン巧妙化し、当初のいきあたりバッタリ
な電話から、細密な名簿で、家族構成や子供の在住地なども
キチンと押さえてくるらしい(卒業アルバムも高値で売れると
いうし)。
また、犯行時間も金曜夕方など、窓口業務が週末休みに
入るギリギリのタイミングで振り込ませるよう、スケジュール
調整しながら(言うまでも無く口座を凍結させないため)
仕掛けてくるとのこと。
「おれおれ」を繰り返し書くこと、それは読む人ばかりでなく、
私自身に不断の注意を促すためなのである。