わんこのいる生活

子供の頃いぬもねこも飼ったことはあるのだけれども、どちらも短命で
動物を飼う経験はほぼゼロなので、父親が広告の裏に書いた時間割
だけを頼りにお世話。ありがたい事にあまり手の掛からない「お子」で
朝晩のお散歩、三食の準備などほぼ滞りなくこなしている。
「ほぼ」というのは、まあ神社で遊んでいる時にくもの巣に思いっきり
顔を突っ込んだとか、散歩中にしたウンチをティッシュでつまみ上げ
ようとして上手くいかず、思いっきり手づかみする羽目になったとか
(帰宅するまで手が洗えなかった)ささいなことばかり。
下のお世話も(思っていたほど)嫌ではなかったのが自分でも以外で、
「オレって結構動物好きジャン」とヘンにうれしくなったものだ。


で、今日は流行の「パピースクール」(仔犬のしつけ教室)にも行って
きた。全4回のコースで、今回のみ私が母親の代理で出席した次第。
我が家に来て以来、ほとんど「お出かけ」の経験が無かったさくらを
ケージに入れてアコードワゴン積み、これ以上ないくらい安全運転で
会場のペットショップへ。
今回の参加者(犬)は4頭、他はラブラドールレッドリバー、室内飼の
洋犬が2等(イヌの種類ってあまりよく知らないんです)。
リードを外して、犬たちを自由に遊ばせるところから教室は始まった。
今まで散歩のときニアミスするくらい、ほとんど他の犬と接触の無かった
(と思う)ので、どうなることかと心配したが、2回り大きいラブにちょっ
かいを出され(むこうは遊びたいだけ)、はじめのうちは逃げ回って
ばかりだったのに、慣れてくると立ち向かっていったりもして、思わず
目が細くなる。


その後、飼い主が順番に「何で困っているか」を話すのだが、これが
皆ほとんど同じで、「甘噛みをする」「粗相をする」「トイレシートをビリ
ビリに破る」といった行為は、要するに仔犬としては普通なんだ、と認識
するところから始まる。つまり「うちの子はダメ」と思わないことが、飼い
主と犬にとってまず大事ということなのだろう。
そして、「犬は犬、人間ではないということを強く認識しておいてください。
間違った家族扱い、友達扱いは両者にとって不幸ですよ」とのお言葉。


一番難しいのは、人間側に「一貫した行動」が求められることだろう。
つまり「褒める」「叱る」が常に一定の基準により、しかも家族の誰もが
同じように振舞うことが求められるのだ。お父さんは甘噛みしたら叱る
けど、お母さんは「よしよし」と撫でてやる、これでは確かに犬は混乱
してしまう。
それに人間様は、ペットに対しても、それ以外のこと(仕事とか)でも
あまり一貫した行動を取るのは得意ではないかも。一番「気分」に左右
される動物かもしれないなあ、とわが身を振り返ってみた。


(業務多忙に付き、「今日のニュース」はお休みします)