今日のニュース

−金沢工大の新谷一博教授(機械工学)が県工業試験場
医療機関、企業との共同研究で 、変形関節症の治療に
使われるインプラント(人工関節)を従来の約10倍の速さで
成形す る技術を開発した。
主にすり減った関節と入れ替える人工関節は、チタニウム
合金から作られる。加工に時 間がかかり、特殊な技術も
必要なため、年間約17万個の需要のほとんどを米国から
の輸 入品に頼っている。欧米人向けの規格品では、手術
後に外れるといった不具合を訴える患 者が少なくない。
新技術では、加工が数時間に短縮できる。加工費用も含め
て生産効率が上がるため、これまで対応できなかったオー
ダーメードも可能となる。CT(コンピュータ断層撮影装置 )、
MRI(核磁気共鳴画像診断装置)などで得られる情報をもと
に人工関節を設計する 技術はすでに開発を終えており、
高速切削の技術との組合せで、患者に個別対応できる。−


今回ニュース度取り上げた人口関節をはじめ、人工血管、
人工皮膚、人口肝臓など、人工臓器に関する研究、実用
化は私たちの想像を遥かに超えているようだ。
入歯、差し歯などを含めれば、今や体内に人工物を入れ
ずに生活している人のほうが少ないであろう。
私が今回の記事でゾクゾク来たのは、人工関節の設計に
CTやMRIなどの画像データから立体物を起こし、患者専用
品を造るという工程、「攻殻機動隊」の1シーンを想像して
しまう。


いずれ、健常者でも「身体のバックアップ」としてCTで写真
を撮り、自分の細胞をクローン培養用に保存しておくなんて
ことになるのだろうか。
と、ここまで書いたところで自分もかつて上記の処置(造血
幹細胞を採取、体外に保存し、治療後に体内に戻す)を
受けたことがあるんだっけ、と人ごとのように思い出した。