二日酔いの朝

さくらさん


前日に友人と飲んだ酒が激しく残ってしまい、久々の本格的二日
酔い。
お陰で朝の散歩は中止です。こら今日一日(商品の出荷も無い
ので)布団の中かな、という感じだったのですが、実家からの
電話で、10時頃ようやく起き出しました。

私の両親は実家(私の家から20kmくらい)に二人で住んでいるの
ですが、退職後趣味も持たず暇をもてあましている(ように
見える)父を見かねて、帰省していた(東京に嫁入)妹が
「犬を飼って生活に張り合いを出してもらおう」
と発案、ペットショップ巡りに付き合ってくれと請われたので
した。

私も動物大好き、特に今は賃貸住宅暮らしなのでペットが飼えず、
実家にいればいいなと思っていましたから、異論はありません。

ただ、日々多くの引き取り手のない動物たちが保健所で処分されて
いるという話ですし、わざわざ「血統書」付きをショップで買わ
なくても、と思っていたので、それを話したところ、地元の保健
所では現在里親探しはしていませんとのこと(この秘密は後で
判明します)。

で、雨の中、情報誌を片手に4件ほどショップを回ったのですが、
どこに行っても例のアイフル犬はじめ、洋犬がほとんどでした。
そういえば散歩中に出会うのも、室内用の小型犬か、ハスキー、
レトリーバーなどの大型洋犬ばかり。「ポチ」という雰囲気の雑種
(最近はMIXと言うんですね)は随分と減ったように思います。

最後に寄った店の掲示板に「飼い主さん募集」の写真が出ており、
これだ! とその場で電話し、訪問することに。

そのお宅は普通のお勤めご一家のようで、保健所から犬を預かって
飼い主が見つかるまでお世話しているとの事でした。
保健所に行けば捨て犬が貰える、と安直に考える人は引き取っても
またすぐに捨ててしまう場合が多いのでしょう。そうならぬよう、
キチンと面倒を見られる人がしばらくお世話し、引き取り手が
現れてもすぐには渡さず、直接その家庭を訪問し、この家なら
可愛がってもらえると判断した時に、はじめて「お譲り」します、
という仕組みになっているのだそうです。
なるほどお役所もそこまではできないでしょうから、このご家庭の
ような心ある方のボランティア活動は欠かせないのだなあ、と
深く感心した次第です。

そこにいたのは「小雪ちゃん」という名のすごく人なつこい生後
半年くらいの雌犬(MIX)、私も妹も気に入ったので、「実際に
飼うのは両親なので、今一度の意思確認をしてからまたご連絡
します」とということにさせてもらいました。