ほうれん荘発見! 〜店長ココロの旅〜

師走とはよく言ったもので、皆さんお忙しいのか、今日は金沢、
野々市界隈どこもかしこも渋滞していた。
確かにクルマも多いのだけれど、道路工事が原因となっていたポイ
ントも何箇所か。以前なら「無駄な公共工事ばかりしやがって」と
プンプンするところだろうけど、日本の産業構造(労働人口の8.8
%が建設業)を知ってしまうと、年中工事やってなきゃならない理
由も判る気はする。


と、のろのろ運転の車窓からふと目に止まったアパート名は・・・

「ほうれん荘」

30代後半、グッと引き寄せられました!(by福山雅治

「ほうれん荘」と聞いて「マカロニほうれん荘」を想起しない30代
後半がいるだろうか(反語)。

作品(マンガです)についてはこちらをご覧いただくとして
http://www7.ocn.ne.jp/~sa-kku/makaronimain.htm



■以下62行は「ほうれん荘」が引き起こしたショートトリップ■

当時小学生だった私もハマリまくった。少年チャンピオンを毎週購
読し、「名場面」は切り抜いて壁に貼ったりもしていた。

数年前、大型書店にチャンピオンコミックスが全巻揃っているのを
見て、思わずまとめ買いしてしまったほど(リアルタイムでも持っ
ていたのだけれどいつの間にか散失、これも「オトナ買い」と言え
るかも)。

今読んでも面白い、傑作ギャグマンガなんだけど、オトナになって
再読した際、昔は全然興味の無かった脇役の「テディ・ボーイ・ギャ
ング団」がえらく光って見えた、というのも面白い。

いわゆるツッパリ系ロックスターを目指す3人の若者(伊達兄樹、
森田和広、沢松英二)で、初登場時は、主人公に因縁をつけるチン
ピラに過ぎないのだが、準レギュラーとして定着し、最終巻では
「成り上がれ!」の巻でついに主役を務める、その話が、私の一番
のお気に入りだったりする。


ロック喫茶で演奏するテディ・ボーイ・ギャング団、が客からのブー
イングに「うるせー!」と大乱闘、店のマスターに叩き出される。

腹が減ってもビンボーなので、食事はいつも即席ラーメン、クサる
弟分たちにアニキは言う


 「オレたちは金が無いがそのかわりだれにも負けねえ根性って財
  産がある!!」
 「その根性だけが俺たちの誇りだよ。根性は金じゃ買えねえから
  な!!」
 「空を見上げてみなよ」
 「数えきれねぇほどの星が光ってるじゃねぇか」
 「今は ただこうして見上げているだけのオレたちだが いつか
  はそれをつかむチャンスだってめぐってくるんだ」
 「広い夜空にひときわ輝く大明星! スーパースターをつかむチャ
  ンスがな!!」

 「アニキ オレたちもスーパースターになれますかね!?」

 「なれるとも!」

 「なに事もなれないと思ったらなれない! なれると思ったらな
  れるんだよ!!」
 「もしなれたらじゃなく必ずなる! 絶対になる! なにがなん
  でもなってやるんだ! そーゆう気持ちさえあれば 必ずなれ
  るんだ! わかるかっ」

 「う〜ん なるほどね」
 「なんか自信わいてきましたよ!」


おっと、つい1ページ半にわたって引用してしまった。


会社を辞めて独立というリスキーな道を選び、未だ軌道に乗らずも
がいている30代後半男にとってこれ程に直球で熱いエールがあるだ
ろうか(反語、くどいか)。

恥ずかしながら私、時間に追われてくるとクルマの荷台で梱包作業
をやったりすることもある(ガレージショップどころかトランクショッ
プだ)。

あまり注文が入らない日もある。

こんな事やってて大丈夫かいな、と思うとき、いつも「伊達アニキ」
の台詞を思い出す。


「そーゆう気持ちさえあれば、大丈夫だよな」



■コンヤ店長「ココロの旅」おしまい■

帰宅後、気になって検索すると、ありました、不動産さんのページ
に「ほうれん荘」。

平成6年3月完成と以外に新しい物件であった。大家さんが「マカロ
ニ〜」のファンだったんだろうか。
2K(洋6/洋4.5)で月39,500円と(金沢でも)かなりお安い。しか
もエアコン付き!

残念ながら(転居の予定は無いけど)現在は満室のようである。


しかしこれ書いてて思ったけど、世の中ヘンなアパート名が多すぎ、っ
て思いません?

私が以前住んでいたところでは、
エステート○○」まあこれくらいは許そう
しかし先日まで住んでいたのが
「ピエ・タ・テール ○○○」
・・・住所を口頭で告げても120%、聞き返される、というか恥ず
かしくて住所名はいつも省略していた。


同じようなことを考えている人は私だけじゃないようである。
http://www.f3.dion.ne.jp/~s_nag/anthology01.htm


こちらのサイトは「アパート名のつけ方」について
http://www.apartkeiei.com/qa/show/d200405210001.html
(5番目の回答がマジかよ!という内容)


ちなみに私が大学時代住んでいたのは「○○質店二階」というシブ
い名前の下宿だった。(名前のイメージどおり、築数十年、四畳半
一間、台所/トイレ共同、風呂無し 家賃15,000円)

今日は久々の長文日誌、しかも趣味丸出し、ご容赦の程を。